来日した外国人技能実習生の失踪が相次いでいる問題で、出入国在留管理庁は18日、失踪者数が多いベトナムの送り出し機関4社に対し、新規受け入れを6か月間停止すると発表した。日本側が受け入れ停止の措置を講じるのは初めて。
昨年1年間に国内で失踪した実習生5885人のうち、6割超の3741人がベトナム人だった。同庁が調査した結果、4社が派遣した実習生に占める失踪者の割合は全体平均(1・2%)より5倍ほど高かった。
同庁はこれまで、個別の不正な事案について送り出し国の政府に通報し、その国が送り出し機関の認可を取り消すなど間接的な方法を取っていた。今回は、実習生の適切な選抜など、技能実習適正実施・実習生保護法(技能実習法)に基づく送り出し機関の要件を満たしていないと判断し、直接的な措置に踏み切った。
停止期間は8月18日から6か月で、送り出し機関から改善策などが示されなければ延長される可能性もある。
日本に在留する技能実習生は昨年末時点で約38万人。
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